映画『レディ・プレイヤー1』(2018年)や、『シュガー・ラッシュ』(2012年)はビデオゲームの世界が舞台になっている。これらの作品では、異なるタイトルのゲームが繋がっており、たとえば『ストリートファイター』シリーズのキャラクターと、『パックマン』が夢の共演を果たしている。
もちろん、こうした表現は実際のゲームではあり得ない。『大乱闘スマッシュブラザーズ』のように複数のタイトルがクロスオーバーするものもあるが、それはあらかじめそう作られているのである。ゲームを少しでもプレイしたことがある人ならば、そんなことは当たり前だと思うだろう。しかし、そんな当たり前を崩そうとしているのが「NFTインポート」という仕組みだ。
タイトルの垣根を超えてキャラやアイテムを共有する仕組み「NFTインポート」
「NFTインポート」は、タイトルの垣根を超えて複数のゲームでキャラクターやアイテムを共有する機能。「NFT」とは、ブロックチェーン技術をつかって作成されるデータの種類「Non-Fungible Token」の略称。
この機能を使うことで、あるゲームの中で一度入手したキャラクターを、別のゲームの中で使用するといったことが可能になる。つまり、『レディ・プレイヤー1』や『シュガー・ラッシュ』のような世界が実現できるというわけだ。
『NFTインポート』対応タイトル
現在、「NFTインポート」を導入しているタイトルには、『ボムスターズ』(株式会社グッドラックスリー)をはじめ、『くりぷ豚レーシングフレンズ』(株式会社グッドラックスリー)『コントラクトサーヴァント -CARD GAME-』(アクセルマーク株式会社)『CryptoKitties』(Dapper Labs)『Chibi Fighters 2.0』(Chibi Fighters Germany)がラインナップされている。
今後、作品が増えて人気キャラクターが生まれれば、必然的に「NFTインポート」の普及が進んでいくだろう。ゆくゆくは、タイトルを問わずキャラクターやアイテムが共有できるようになるかもしれない。