デザインとテクノロジーを融合させた制作を行う多国籍クリエイティブカンパニー「Konel」が、パナソニック株式会社が立ち上げた先端テクノロジーを活用して、より豊かな日常生活の実現を目指す組織「Aug Lab」との共同研究プロジェクトの第1弾として、風にゆらぐ壁『TOU』を発表した。
『TOU』は部屋の外を流れる風に反応し、空間に自然のゆらぎをもたらす壁だ。娯楽、広告、ニュース、チャット、スケジュールなど、あらゆる情報に囲まれた情報過多な現代において、脳を弛緩させることは肉体・精神を問わず健康において必要なことになって来るだろう。『TOU』は「風のゆらぎ」という不規則な現象を、日常空間に持ち込むことで「ボーッと」できる時間を生み出し、抽象的な思いにふけるきっかけを提供する。
現在、Konelの制作拠点「日本橋地下実験場」に設置されているプロトタイプは、特殊素材を使用して壁がゆらぐ仕組みを実現。今後は屋外の風と連動するためのセンシングにチャレンジし、部屋の外だけではなくリゾートなどの遠隔地の風に反応させたり、ガラスの床の下に設置して水面のように表現するなどの応用も検討するという。
製品情報
- ゆらぎ壁『TOU』