米国のチケット販売サイト「TickPick」が、人はAIが書いた歌詞と人間が書いた歌詞のどちらを好むかという調査を行なった。
TickPickは1000曲以上の歌詞を集め、それらをロック、ラップ、カントリー、ポップスにカテゴリー分けし、OpenAIが開発した文章生成AI「GPT-2」を使用して、機械学習を用いた新しい歌詞を作成させた。
その結果、各ジャンルで100曲ずつでき上がったものを盗作チェックにかけて、AIがアーティストの歌詞を盗用していないかを確認。その後、AIが書いたものか人間のミュージシャンが書いたものかを隠して、どの歌詞が好きかを約1000人の音楽ファンにテストしてみたという。
それぞれのカテゴリーにおいて、人気ミュージシャンによる3曲と、AIが書いた1曲を提示し、どの歌詞が最も感動するかを尋ねたところ、約40%もの回答者がR.E.M.やアデル、ジョニー・キャッシュよりも、AIの歌詞に感動したと答える結果に。さらにどの歌詞がクリエイティブかという質問も、AIがレジェンド級のミュージシャンたちを抑えている。
また回答者は、特にポップスとカントリーでどれがAIによる歌詞か見分けるのが難しかったと答え、ロックにおいては、AIの書いた歌詞がエモすぎて、My Chemical RomanceかNirvanaの歌詞だと思った人が多かったようだ。AIにも、歌詞を書くときに得意なジャンルがあるのかもしれない。