ダンサーは「動き」を作り出すアーティストといえるだろう。ただ、ほかのアーティストと違うのは、多くの場合において表現には実演が伴うことだ。このため、怪我や体力の低下によって表現が困難になる、あるいは新型コロナウイルスなどで表現の場がなくなってしまうことが大きなリスクとなる。こうしたダンサーたちの悩みの解決に繋がりそうなプラットフォームが『GESREC(ジェスレック)』だ。
ダンスコンテンツのマーケットプレイス『GESREC』
『GESREC』はダンスコンテンツの新たな収益の機会として期待されるマーケットプレイスだ。プロのダンサーは、撮影したダンス動画をサイト上にアップロードして取引することができる。
アップロードされたダンス動画は、AIが解析して3Dモーションデータへ変換。これによって、利用者はダンス動画という形式にとらわれることなく、多彩なニーズを満たすことができる。たとえば、3Dモーションデータをゲームに使用したり、Vチューバーの動きに使ったりすることが可能になる。一方、ダンサーはリアルタイムな実演に縛られることなく、収益の場を持つことができる。しかも、「ダンス」なので言葉の壁を超えることも可能だ。
『GESREC』によるバックアップ
さらに、『GESREC』はダンサーのバックアップも行っている。たとえば、日本ではダンサーが公認で踊ることのできる楽曲が限られており、楽曲の権利保有者に承諾を取るハードルも高いという。こうした現状に対し、『GESREC』が音楽レーベルや企業と交渉し、SNSなどでダンスコンテンツとして共有することを目的とした二次利用を認めてもらうという活動も行っている。
サービス情報
- 『GESREC』