新型コロナウイルス対策として外出自粛・休業要請が打ち出され、さまざまな業界に経済的影響を与えている。多くの業種でオンライン化、テイクアウト化、デリバリー化などの対策が模索されているが、なかにはこうした手法を取り入れづらい業種もある。対面での接客が発生するバー、クラブもそのひとつ。『はしご酒オンライン』は、彼らを救うために作られたオンラインプラットフォームだ。
テイクアウトやデリバリーの導入が難しいバー、クラブ
バーやクラブは、一般的な飲食業とは異なり、提供する食べ物や飲み物だけに価値があるという業態ではない。飲食と同等以上に、トークやエンターテインメントといった要素が価値を担っている。このため、単純にテイクアウトやデリバリーを導入するのは難しい。
こうしたバー、クラブに対し『はしご酒オンライン』は、課金とビデオチャット機能を提供する。ユーザーは自宅からスマートフォンなどのデバイスを使用して参加。店舗側は、ビデオチャットを使ってユーザーにトークやエンターテインメントを提供し、課金収入を得る。
4月に緊急事態宣言が出されて以降、急速にオンライン飲み会が普及している現状を考えれば、バーやクラブがビデオチャットという形式に移行するのも不自然なことではない。新型コロナを巡る状況については、少しでも早く終息することを願うばかりだ。しかし、今後しばらくは困難な状況が続くことを考えると、『はしご酒オンライン』は彼らにとって有効な運営施策のひとつといえるだろう。
サービス情報
- 『はしご酒オンライン』