SF映画のような体験ができるメガネ型スマートデバイス『GLOW』

SF映画のような体験ができるメガネ型スマートデバイス『GLOW』

2020/06/01

スパイ映画やSF作品には、レンズ部分に様々な情報が表示されるメガネ型ディスプレイが登場する。未来技術のように感じるが、このディスプレイはもうすでにフィクションの中だけのものではない。

たとえば、Googleは2012年の段階でメガネ型ディスプレイ『Google Glass』の製品テストを実施している。ただ、このテストの結果、『Google Glass』は残念ながら一般向けの販売を停止し、法人向けにのみ販売することになった。理由は、撮影機能がついていることによるプライバシー侵害への懸念や、運転中に使用してしまうことによる安全性への懸念といったものだ。そしてこれ以降、メガネ型ディスプレイのプロダクトで目立つものは登場していなかった。

しかし、そんな状況で新たなメガネ型ディスプレイも登場しつつある。MAD Gazeが提供するAR / MRスマートグラス『GLOW』がその一つだ。

大スクリーンでエンターテインメントを楽しむスマートグラス『GLOW』

『GLOW』は、USB-Cでスマートフォンなどのデバイスと接続して、映画やゲームなどのエンターテインメントコンテンツが楽しめるというAR / MRスマートグラス。メガネ型なので、通常のディスプレイと比べて目と画面の距離が圧倒的に近く、大スクリーンで鑑賞しているような迫力ある体験が可能になる。

スマートデバイスとしても使用可能

エンターテインメント以外にも汎用スマートデバイスとしても使用できる。たとえば、取り付けられたカメラで空間や文字を認識して自動翻訳したり、現実世界にARで3Dの映像を映し出し、その場にいるグループ全員で3D映像をシェアしたりといったことが可能だ。

しかも、こうした操作をハンドジェスチャーで実行できるという。まさにスパイ映画やSF作品の世界。また、アプリ開発キットが公開されているため、開発者がオリジナルアプリを開発することもできる。

クラウドファンディング開始5分で資金目標を達成

『GLOW』はクラウドファンディングで日本国内向けに先行発売をスタートし、開始わずか5分で資金目標を達成。非常に注目を集めているプロダクトといえるだろう。

もちろん、『Google Glass』が直面した課題は、『GLOW』にも立ちはだかっている。課題をどう乗り越えるかも含めて、今後の展開が楽しみなプロダクトだ。

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