VR(仮想現実)の強みは、CGで作られた仮想の世界を現実と見分けがつかないほどの臨場感で再現できること。この強みは「場所」という制約を超えられるという利点を生みだす。
VRで再現すれば、自宅にいながらにして世界中の観光名所を体感することだって不可能じゃない。この利点を最大限に活かしたサービスが『Speedy Gallery VR』だ。
ロサンゼルスのギャラリーをVRで完全再現
『Speedy Gallery VR』は、ロサンゼルスのギャラリーをVRで再現した、バーチャルギャラリー。再現にあたっては、ロサンゼルスにあるSpeedy Gallery内の5つの展示室をすべて細密に測量している。
VR化を手がけたのは、ニューヨークのメトロポリタン美術館やMoMA(ニューヨーク近代美術館)の展示会など、一流ギャラリーを手掛けたVRチーム「Walter's Cube」。単なるVR化ではなく、ギャラリーの完全再現を前提としている。
すべて大量の「塩」で作られたオープニング作品
『Speedy Gallery VR』のオープニングを飾るのは、ロサンゼルスで活躍する日本人アーティスト、Moeko Maeda。タイトルは『What is your Balance』。
これまでの常識が「New Normal」に置き換わる不安定な日々、自分と向き合い、自分にとってのバランス、調和を見出すというコンセプトで、すべて大量の「塩」で作られた全14作品が展示されている。
この『Speedy Gallery VR』は、もちろん日本でも鑑賞することができる。PCからはブラウザで、スマートフォンからは「Walter's Cube」の無料アプリをダウンロードすることで鑑賞可能だ。
サービス情報
- 『Speedy Gallery VR』