「性共育」に不可欠な双方向のコミュニケーション性
続いてのテーマは、「性“共”育の可能性」。「しかたなくない」の派生プロジェクトとして性教育について考えてゆくにあたり、「教育」ではなく「共育」としたのはなぜだったのだろうか。
石井:これからは、「知っている人」が「知らない人」に教えるという構図ではなく、双方向のコミュニケーション性が絶対に必要です。だから「しかたなくない」の性共育プロジェクトでも、能條さんやシオリーヌさんも含め、20人を超える方々に集まっていただきました。
シオリーヌ:少し前に学生さんたちに向けて、3日間の性教育の夏期講習をやったんです。私の授業を聞いてもらう時間は全体の3分の1くらいで、残りの時間は性教育に関するディスカッションやグループワークなど、自分たちの言葉で表現することを主体にしました。学生さんからもいままでの性教育の授業ではなかったくらい熱量の高い感想をたくさんいただいたので、一方的に伝えるだけでなく一緒に活用するところまで考えることが重要なんだと思います。
永野:考え方もコンフォートゾーンもそれぞれ違うということに気づいてもらえたらいいのかなと思います。自分の考えをしっかり持ちつつ、相手はどうなのか、それにどうやって向き合うかを考えられるといいですよね。
能條:性共育プロジェクトも参加者の年代やバックグラウンドが幅広かったことで、視点が違うからこそお互いに学び合えることがありました。みんな同じだからわかり合えるのではなく、違うからこそ話してわかり合えることがあると思います。
イベント情報
- SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2022
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日程:2022年11月8日(火)~11月13日(日)
入場料:無料
プロデューサー:金山淳吾(一般財団法人渋谷区観光協会代表理事) / 長田新子(一般社団法人渋谷未来デザイン理事・事務局長)
主催:一般社団法人渋谷未来デザイン
共催:渋谷区