名古屋グランパスとKDDIが自宅とスタジアムをつなぐ新観戦モデルを提案

名古屋グランパスとKDDIが自宅とスタジアムをつなぐ新観戦モデルを提案

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、サッカーや野球をはじめとする多くのスポーツでシーズンの中断が余儀なくされた。数ヵ月に渡る長期の中断期間を経てようやく再開されたが、新型コロナについてはまだ予断を許さない状況が続いている。無観客での試合が開催されるなど、ファンにとっては寂しい状況が続いていると言えるだろう。

新しいスポーツ観戦モデルの模索が続くなか、再開した「2020明治安田生命J1リーグ」では、名古屋グランパスがKDDIとタッグを組んでWITHコロナ時代の「スマートな観戦体験」を提供しようとしている。

公式アプリを利用して双方向コミュニケーション

名古屋グランパスとKDDIが共同開発した「名古屋グランパス公式アプリ」では、チームとファンの双方向によるコミュニケーションを実現させるという。

自宅に居ながら試合前後の「スタジアムを感じる」、試合中はファン同士やクラブマスコットや著名人などの多彩なゲストとのライブチャットによる双方向のコミュニケーションで「応援でつながる」、事前に募集したファンが歌う応援歌や、観戦するファンの顔をスタジアムビジョンやLEDモニターに表示して「スタジアムに想いを届ける」という3つの取り組みで自宅とスタジアムの一体感を演出する。

実際にスタジアムにいるような体験を提供

「スタジアムを感じる」では選手紹介だけではなく、選手のバス到着時やウォーミングアップの様子を配信し、会場の雰囲気を自宅に届けてくれる。また、スタジアムDJのトークやオフィシャルサポートソングも合わせて配信してくれるので、試合の開始に向けて気持ちを盛り上げてくれることになるだろう。

「応援でつながる」は、試合中にアプリ内で同時に最大25名を1グループとした映像付きのライブチャットを実施。ファン同士や多彩なゲストとの双方向コミュニケーションを実現させ、横の一体感を感じさせてくれる。記念すべき第1回目となる7月18日の第5節サガン鳥栖戦(豊田スタジアム)では、3つのチャットルームをオープンし、各ルームにサッカー大好き芸人のヒデ(ペナルティ)、河本準一(次長課長)、尾形貴弘(パンサー)をゲストに迎えて開催される。

今回の参加はファンクラブ会員に限定されるが、事前に行われたオンラインインタビューで名古屋グランパスエイト専務取締役・清水克洋は、今後は一般のファンも含めたライトユーザーへの開放も検討していると述べた。なお、参加はできないがライブチャットの様子はアプリをインストールすることで観ることができる。

そして、実際に試合をする選手たちにも応援の声は届けられる。「スタジアムに想いを届ける」では、事前に募集したファンたちが歌った応援歌をつなぎ合わせたミュージックビデオを作成し、入場時にスタジアムビジョンに流して選手たちを勇気づける。ウォーミングアップ中や試合中にスタジアムに設置されたLEDモニターにファンの顔が表示されるので、選手たちはより身近にファンの存在を感じられるだろう。

WITHコロナからAFTERコロナへ、新しい時代の観戦モデル

もともとは2020年2月から、名古屋グランパスの本拠地・豊田スタジアムに「au 5G体感シート」を設置し、スマートグラスを活用した選手のスタッツ情報を表示するといった近未来型の観戦体験が予定されていた。しかし、新型コロナの影響で延期が余儀なくされ、急きょ今回のWITHコロナ用のサービスが開始されたという経緯がある。

新型コロナが世界に及ぼした影響は計り知れない。ただ、AFTERコロナへと時代が移るなかで、WITHコロナで培った経験は大きな力になるかもしれない。KDDI株式会社 パーソナル事業本部 サービス統括本部 5G・xRサービス戦略部長の繁田光平は先のインタビューで、ファンの間にリモート観戦の新しい楽しみ方が広がり、実際にスタジアムに訪れる観客と合わせることでスタジアムの収容人数を越えた人たちの盛り上がりが期待できるのではないかという明るい未来を示してくれた。

AFTERコロナの時代、来年開催予定の2020年東京オリンピックをふくめ、多くのスポーツ事業でこれまでの在り方の見直しが迫られていると言っても過言ではない。名古屋グランパスとKDDIが提供する新たな観戦スタイルが今後のスポーツ界において一つのロールモデルになることを期待したい。

アプリ情報

「名古屋グランパス公式アプリ」

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