☆Taku Takahashi×Zeebra 苦境の中、新たに生まれる文化とは?

☆Taku Takahashi×Zeebra 苦境の中、新たに生まれる文化とは?

インタビュー・テキスト
三宅正一、笹谷淳介
撮影:玉村敬太 編集:今井大介、久野剛士(CINRA.NET編集部)

大々的な自粛要請は解除されたものの、未だ新型コロナウイルスの影響は多くのカルチャーシーンに影響を及ぼしている。中でもエンターテイメントの中枢である多くのライブハウスやクラブは休業を余儀なくされ、いつ通常通りに戻るのかも不透明な状況が続いている。

そんな中、アーティストのライブやアート展示、トークイベントなど、「渋谷」らしさを持ったコンテンツを発信・体験できる新しいプラットフォームとして、「バーチャル渋谷」が5月にローンチされた。withコロナの新しい生活様式にうってつけのように思えるこのプラットフォームは今後のナイトカルチャーをどう変化させていくのだろう。

CUFtUREでは、「渋谷のナイトカルチャー」をテーマにヒップホップカルチャーを長年牽引するZeebra、これまで渋谷の風営法の改正運動に取り組んできた☆Taku Takahashi(m-flo、block.fm)の対談を実施。ふたりが考える新たなカルチャーの在り方とはどのようなものだろうか?

若い時期、スチャのアニさんが世間話しながら偶然、僕の隣で酒飲んでるみたいな経験はしていましたね。(☆Taku)

―今回の対談は「渋谷のナイトカルチャー」がテーマになっていますが、おふたりが渋谷で遊んだ原体験ってどういうところから始まったのでしょうか?

左から:Zeebra、☆Taku Takahashi(m-flo、block.fm)
左から:Zeebra、☆Taku Takahashi(m-flo、block.fm)

Zeebra:10代のころはもちろん渋谷にもディスコがあったんですけども、たぶんクラブっていうのはもともと西麻布だったり、原宿だったり、渋谷や六本木から少し離れたところにあるイメージだから、遊び始めたころの渋谷にはまだディスコの方が多かったかな。

そこからだんだんクラブっぽいディスコが少しずつできるようになっていたのが1980年代後半。そういう印象ですかね。

―当時の渋谷はどんな音が流れていたんですか?

Zeebra:説明が難しいけど、いま言ったクラブっぽいっていうのはまさにJ TRIP BAR(1980年代から1990年代にかけて溜池、六本木、渋谷、苗場、湘南、西麻布などにあったダンスバー)みたいなところなんですけど(笑)。あそこは、いわゆるディスコでかかっているような、ユーロビートみたいなものもかかるし、1980年代後半に流行していたハウスだったりヒップホップもかかるっていう、いまでいうチャラ箱一歩手前みたいな感じかな。

―なるほど。Zeebraさん的に渋谷に思い入れが深まっていくのってプレイヤー側になってからですか?

Zeebra:そんなことないですよ。もともとだってチームの人だったから(笑)。毎日渋谷にはいたしね。でも逆に一時期渋谷は離れたんですよ。自分がクリエイターになっていくときは家でビートを作ってる方が楽しかったし、渋谷に遊びに行ってチャラチャラするのはバカらしいなって、16歳とか17歳のときに思っちゃった。

Zeebra(じぶら)<br>東京を代表するヒップホップ・アクティビスト。「GRAND MASTER」代表。日本語におけるラップを新たな次元へと引き上げ、ヒップホップシーンの拡大に貢献した立役者。<br>ネットラジオ局「WREP」の開局や、テレビ番組やイベントのプロデュースなども手がける。「クラブとクラブカルチャーを守る会」を発足し自らが初代会長を務めるなど改正風営法の施行(2016年6月)にも大きく貢献。渋谷区から「渋谷区観光大使」に任命される。
Zeebra(じぶら)
東京を代表するヒップホップ・アクティビスト。「GRAND MASTER」代表。日本語におけるラップを新たな次元へと引き上げ、ヒップホップシーンの拡大に貢献した立役者。
ネットラジオ局「WREP」の開局や、テレビ番組やイベントのプロデュースなども手がける。「クラブとクラブカルチャーを守る会」を発足し自らが初代会長を務めるなど改正風営法の施行(2016年6月)にも大きく貢献。渋谷区から「渋谷区観光大使」に任命される。

―早いですね(笑)。そこからまた渋谷に戻ってくるのはいつごろですか?

Zeebra:ちょっと早いよね(笑)。戻ってきたのは、渋谷がヒップホップに接しやすくなってからかな。それこそ当時はレコード屋さんがいっぱいあったし、洋服屋さんも多かった。とにかく、俺の行動範囲や住む場所は大体この辺なんですよ。ちょっとベットタウンに行っても世田谷区だったりしたから、大体集まるってなったら渋谷になっちゃう。

―なるほど。Takuさんはいかがですか?

☆Taku:僕は、夜遊びっていうのは結構遅くって。ジブさんがさっき仰っていたけど、渋谷=レコード屋さんの印象が大きいかな。CISCOっていうレコード屋さんがあったんですよ。

Zeebra:専門店だよね。

☆Taku:最初CISCOは1店舗だけだったんですけど、どんどん専門店が増えていって、そこによく行っていましたね。夜遊びだと、高校のころとかとりあえず夜遊びしたいからっていうので、入っちゃいけないんだけど、ディスコに行ったりはしていて(笑)。J TRIP BARはバレちゃうから行けなかったけど、big Apple(1980年代から1990年代にかけて渋谷宇田川町にあったディスコ)とかには行ってました。でもそんなに僕は遊びに行かなかったんですよ、実は。家でDJしてる方が好きっていうそういうタイプだったので。

―バイナルを掘って、家に帰ってDJする感じですか?

☆Taku:うん、それで曲を作るっていうのがどっちかっていうと好きなタイプで。

Zeebra:でもあれだよね、Takuも学校は渋谷沿線だもんね? 

☆Taku:渋谷沿線です。だから学校終わったら、金曜日は渋谷に行って、CISCOに行ってレコード買って、家に帰るっていう流れ。どっちかっていうと大学を卒業してからヒップホップにハマって、渋谷CAVE(渋谷宇田川町にあったクラブ)とかに行ってました。あのあたりからヒップホップ専門とか、ハウス専門とかっていうジャンル専門のクラブが出てきて、そこで普通にスチャダラパーのANIさんがいるみたいな(笑)。スチャアニさんが世間話しながら僕の隣で酒飲んでるよ、みたいな経験はしていましたね。

☆Taku Takahashi(たく たかはし)<br>DJ、プロデューサー。1998年にm-floを結成。ソロとしても国内外アーティストのプロデュースやRemix制作を行う。“Incoming... TAKU Remix”で「beatport」の『beatport MUSIC AWARDS 2011 TOP TRACKS』を日本人として初めて獲得し、その実力を証明した。アニメドラマ・映画、ゲームなど様々な分野でサウンドトラックも監修。また、LOUDの『DJ50/50』ランキング国内の部で3年連続1位を獲得するなど、日本を牽引する存在としてTOP DJの仲間入りを果たした。自ら立ち上げた日本初のダンスミュージック専門インターネットラジオ&ポップカルチャーメディア「block.fm」は新たな音楽ムーブメントの起点となっている。
☆Taku Takahashi(たく たかはし)
DJ、プロデューサー。1998年にm-floを結成。ソロとしても国内外アーティストのプロデュースやRemix制作を行う。“Incoming... TAKU Remix”で「beatport」の『beatport MUSIC AWARDS 2011 TOP TRACKS』を日本人として初めて獲得し、その実力を証明した。アニメドラマ・映画、ゲームなど様々な分野でサウンドトラックも監修。また、LOUDの『DJ50/50』ランキング国内の部で3年連続1位を獲得するなど、日本を牽引する存在としてTOP DJの仲間入りを果たした。自ら立ち上げた日本初のダンスミュージック専門インターネットラジオ&ポップカルチャーメディア「block.fm」は新たな音楽ムーブメントの起点となっている。

Zeebra:俺もキャリアの初めごろに、CAVEでフリースタイルみたいになってマイク握らせてもらったときに、スチャダラパーからEAST ENDという流れで俺にマイクが回ってきたからね(笑)。まだキングギドラでデビューする前だけど。そういう時代だったんだよね。

Zeebra『Street Dream』を聴く(Spotifyを開く

m-flo loves Sik-K & eill & 向井太一『tell me tell me』を聴く(Spotifyを開く

イベント情報

SUMMER BOMB 2020 ONLINE
SUMMER BOMB 2020 ONLINE

出演アーティスト:AKLO / BADHOP / JAGGLA / JP THE WAVY / J-REXXX / Leon Fanourakis / MIGHTY JAM ROCK(JUMBO MAATCH, TAKAFIN, BOXER KID)/ Novel Core / Shurkn Pap / SKY-HI / SOUL SCREAM / Tokyo Young Vision / ¥ellow Bucks / Zeebra / テークエム / 阿修羅MIC

配信日程:2020年8月22日(土)15:30~21:30予定
※見逃し視聴期間2020年8月22日(土)21:00~9月21日(月)23:59
放送局:ABEMA(PAY PER VIEW)
視聴料金:ABEMAコイン:2,500コイン(3,000円相当)
販売日時:2020年8月7日(金)12時~9月21日(月)23:59
※イベントを全てをご覧頂く為には9月21日の18時迄のご購入を推奨致します。

※本公演は、ABEMAにて独占生配信です。
※本公演は、有料となります。ABEMAプレミアムの方もコンテンツごとのご購入が必要になります。
※本公演は追っかけ再生の対象番組となります。

プロフィール

Zeebra(じぶら)

東京を代表するヒップホップ・アクティビスト。レーベル「GRAND MASTER」 代表、ネットラジオ局「WREP」局長。1997年、ソロとしてメジャーデビュー。日本語におけるラップを新たな次元へと引き上げ、ヒップホップ・シーンの拡大に貢献した立役者。常に上のレベルを追求し、その存在感と行動力は男女を問わず世代を跨ぎカリスマ的存在となっている。2014年、よりよいクラブとクラブカルチャーの創造を目標とする団体「クラブとクラブカルチャーを守る会」を発足。自らが初代会長として活動し、改正風営法の施行(2016年6月)に大きく貢献した。また、渋谷区から『渋谷区観光大使ナイトアンバサダー』に任命され、オランダ・アムステルダムで開催された世界28カ国参加の国際会議『NIGHT MAYOR SUMMIT 2016』に参加し登壇した。近年ではラップ・ブームの立役者として、MCバトル番組「フリースタイルダンジョン(テレビ朝日)」や「ハイスクールダンジョン(ABEMA)」のオーガナイズ、渋谷区の中学校にて「日本語ラップ講座」の特別講師を務め、2017年9月からは慶應義塾大学(三田キャンパス)にて現代芸術の講師として教鞭をとるなど、幅広く活動を展開している。

☆Taku Takahashi(たく たかはし)

DJ、プロデューサー。1998年にm-floを結成。ソロとしても国内外アーティストのプロデュースやRemix制作を行う。“Incoming... TAKU Remix”で「beatport」の『beatport MUSIC AWARDS 2011 TOP TRACKS』を日本人として初めて獲得し、その実力を証明した。アニメ『Panty&Stocking with Garterbelt』、ドラマ・映画『信長協奏曲』、ゲーム『ロード オブ ヴァーミリオン III』など様々な分野でサウンドトラックも監修。また、国内外でのDJ活動でクラブシーンでも絶大なる支持を集め、LOUDの“DJ50/50”ランキング国内の部で3年連続1位を獲得し、日本を牽引する存在としてTOP DJの仲間入りを果たした。自身が立ち上げた日本初のダンスミュージック専門インターネットラジオ&ポップカルチャーメディア「block.fm」は7周年に突入し、新たな音楽ムーブメントの起点となっている。2018年3月7日には、15年ぶりに初代メンバーLISAが復帰しリユニオンしたm-floのNEW EP『the tripod e.p.2』をリリース予定。

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『CUFtURE』(カフチャ)は、au 5Gや渋谷未来デザインなどが主導する「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」とCINRA.NETが連携しながら、未来価値を生み出そうとする「テクノロジー」と「カルチャー」の横断的なチャレンジを紹介し、未来志向な人々の思想・哲学から新たなヒントを見つけていくメディアです。そしてそれらのヒントが、私たちの日々の暮らしや、街のあり方にどのような変化をもたらしていくのか、リサーチを続けていきます。