Tinderに「投票に行く人が好きです」と書く理由。身体や性の選択肢を広げるためにできること

Tinderに「投票に行く人が好きです」と書く理由。身体や性の選択肢を広げるためにできること

2023/01/06
SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2022
テキスト
松井友里
撮影:小林真梨子 編集:岩見旦

ソーシャルデザインをテーマにしたイベントとしては日本最大級となる『SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2022』(以下、SIW)が、東京・渋谷を舞台に11月8日から13日にわたって開催された。

2018年からスタートし、今年で5年目を迎えるSIW。より良い未来のためのアイデアを持ち寄るさまざまなプログラムがリアルとオンラインで行なわれた。本記事では11日に開催されたトークセッション「それって本当にしかたない?」をレポート。

それぞれに領域は異なりながらも、個人の意志や権利がないがしろにされることなく生きられる社会に向けて活動する4名の登壇者が、身体や性にまつわる事柄を中心に、各々のフィールドから見える社会課題や目指してゆきたい未来について語りあった。

オンラインピル処方サービス代表、性教育YouTuberらが登壇したトークセッション

本トークセッションのテーマのベースにもなった「#しかたなくない」は「そのしかたないはきっと全然しかたなくない」をコンセプトにした社会実装プロジェクト。

身体や性のように個人の尊厳にまつわる事柄や、学校や会社、社会のシステムやルールなどについて、「しかたない」と飲み込まざるを得ないことも多い状況に疑問を投げかけ、2021年12月の立ち上げとともに同名のフリーマガジンを制作し、渋谷駅周辺にポスターを掲出するなどの活動を行なっている。

「しかたなくない」では2022年、「性共育」をテーマにした派生プロジェクトをスタート。企業、専門家、学生、医師ら、プロジェクトに共鳴する約20名のメンバーとともに、既存の性教育の課題を見つめなおし、新たなアイデアを実現すべく取り組んでおり、今秋には世界最大のユーザーを抱えるマッチングアプリであるTinder監修の性共育プログラム「LOVE GROWS」を実施する。

「#しかたなくない」ポスター
「#しかたなくない」ポスター

今回のトークセッションにはこの「性共育」プロジェクトに携わる4名が参加。「しかたなくない」を運営し、オンラインピル処方サービスの「スマルナ」を展開する株式会社ネクイノの石井健一さん、性に関する情報を発信するYouTuberとして活動するシオリーヌさん(大貫詩織さん)、マッチングアプリを運営する立場から「同意」について考えるウェブサイト「Let’s Talk Consent」を立ち上げたTinder Japan East Asia広報の永野久美さん、そしてファシリテーターとして、投票率が80%を越えるデンマークに留学したことをきっかけに、若い世代の政治参加を促す活動を行なう一般社団法人NO YOUTH NO JAPANの能條桃子さんが登壇した。

イベント情報

SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2022
SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2022

日程:2022年11月8日(火)~11月13日(日)
入場料:無料
プロデューサー:金山淳吾(一般財団法人渋谷区観光協会代表理事) / 長田新子(一般社団法人渋谷未来デザイン理事・事務局長)
主催:一般社団法人渋谷未来デザイン
共催:渋谷区

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